歯ぐきが下がったら元に戻せる?歯肉退縮の原因と治療法について
2026/03/12
こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。
「以前より歯が長くなったような気がする」
「歯の根元が見えるようになってきた」
このように感じる場合、歯ぐきが下がって歯の根の部分が露出している歯肉退縮と呼ばれる状態になっている可能性があります。
今回は、歯肉退縮の原因と症状、治療法について解説します。
歯肉退縮とは
歯肉退縮とは、歯ぐきが後退し、歯ぐきに覆われていた歯根面が露出してしまう状態を指します。
健康な歯ぐきは淡いピンク色で引き締まっており、歯の根元をしっかりと覆っていますが、何らかの原因で歯ぐきが下がると、象牙質と呼ばれる歯の根の部分が見えるようになります。
歯肉退縮の進行具合は人によって異なり、放置しても必ず悪化するとは限りません。
しかし、一度下がってしまった歯ぐきが自然に元に戻ることはないため、悪化させないよう早めに対処することが重要です。
歯肉退縮が起こる主な原因
歯周病
歯肉退縮の代表的な原因が歯周病です。
歯周病は歯周病菌による感染症で、歯と歯ぐきの境目に歯垢や歯石が溜まることで炎症が起こります。
初期段階では歯ぐきの腫れや出血といった症状が現れ、進行すると歯肉退縮が起こり、さらに進行すると歯を支える骨である歯槽骨が溶かされていきます。
間違った歯磨き
硬い歯ブラシを使っていたり、強い力でゴシゴシと磨いていたりすると、歯ぐきがダメージを受け、歯肉退縮が起こります。
力を入れすぎると、歯ぐきだけでなく歯の表面のエナメル質にもダメージが及びます。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりによって歯に過剰な力がかかると、歯を支える骨に負担がかかり、その結果として歯ぐきも下がってしまいます。
朝起きたときにあごが疲れていたり、歯がすり減っていたりする場合は、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。
矯正治療
歯列矯正治療も、場合によっては歯肉退縮のリスクを高めることがあります。
特に非抜歯矯正で歯を外側に広げるように移動させる場合は、歯肉退縮が起こりやすくなります。
生まれつきの要因
歯ぐきと骨の厚さには個人差があり、両方が薄い方は歯肉退縮のリスクが高くなります。
このような体質的な要因がある場合、通常のブラッシングや軽度の歯周病でも歯肉退縮が進行しやすくなります。
その他の原因
タバコに含まれる成分は歯ぐきの血行を悪化させ、免疫機能を低下させるため、歯周病が進行しやすくなります。
また、加齢も歯肉退縮の一一因です。ただし、この場合は、必ずしも治療が必要というわけではありません。
歯肉退縮によって起こる問題
知覚過敏
歯肉退縮によって露出する歯根面は、歯冠部分のように象牙質がエナメル質で覆われていません。
そのため、歯根が露出すると、冷たい飲み物や甘い食べ物、歯ブラシの刺激などに対して敏感になり、知覚過敏が生じることがあります。
根面虫歯
露出した歯根面は、エナメル質に守られている歯冠部と比べて虫歯になりやすいという特徴があります。
このような歯根にできる虫歯を「根面虫歯」または「根面う蝕」と呼びます。
歯根は神経が近いため、痛みが出やすく、抜歯が必要となることもあります。
歯周病
歯肉退縮が起こると、歯根面が露出して、歯ブラシが届きにくい部分に汚れが溜まりやすくなります。
その結果、さらに歯周病が悪化し、歯肉退縮が進行するという悪循環に陥ることがあります。
歯肉退縮の治療法
まず重要なのは、歯肉退縮を引き起こしている原因に対処することです。
歯周病が原因であれば歯周病治療を行い、間違ったブラッシングが原因であれば正しい磨き方を習得する必要があります。
歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスピースの装着を検討します。
結合組織移植術
歯肉退縮を根本的に改善する方法として、結合組織移植術があります。
これは患者さんの上顎の奥歯の内側から歯ぐきの一部を採取し、歯ぐきが下がった部分に移植する治療法です。
特に前歯など審美性が重要な部位の治療に適しており、露出した歯根を覆うことで知覚過敏の軽減も期待できます。
遊離歯肉移植術
遊離歯肉移植術は、歯ぐきの表面部分である上皮と深層部分である結合組織を採取し、移植する方法です。
歯ぐき全体が薄くなっている場合や、歯ぐきの量を増やす必要がある場合に適しています。
歯肉弁移植術
歯肉弁移植術は、周囲の歯ぐきを移動させて露出した歯根面を覆う方法です。
側方移動術や歯冠側移動術などの種類があり、周囲に十分な歯ぐきがある場合に選択されます。
予防のために日常生活で心がけること
正しい歯磨きの習得
歯を磨く際は、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で、一本ずつ丁寧に磨きましょう。
ペンを持つように歯ブラシを軽く持つことで、力の入れすぎを防ぎやすくなります。
歯周病予防
毎日の丁寧な歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の間の汚れもしっかり取り除きましょう。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも重要です。
自分では取り除けない歯石を除去してもらったり、磨き残しがないかチェックしてもらったりすることで、歯周病を予防できます。
生活習慣の改善
喫煙習慣がある方は、禁煙を検討してください。
また、ストレス管理も重要です。ストレスが多いと歯ぎしりや食いしばりが増え、歯ぐきへの負担が大きくなります。
適度な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減しましょう。
早期発見・早期治療
歯肉退縮は初期段階では自覚症状が乏しいことが多いため、定期的な歯科検診で早期に発見することが大切です。
鏡で歯を見たときに以前より歯が長く見える、歯の根元が見えるようになった、知覚過敏の症状がある、といった変化に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
歯肉退縮は、歯周病、間違ったブラッシング、歯ぎしり、矯正治療、生まれつきの体質など、さまざまな原因で起こります。
正しい歯磨き方法の習得、歯周病予防の徹底、生活習慣の改善、定期的な歯科検診などによって、予防することが大切です。
歯ぐきが下がってきたと感じたら、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科:https://nego-dental.com/
〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町3丁目1−1 ドレッセタワー武蔵小杉2F
電話:044-400-2107
交通アクセス
電車でお越しの方:東急東横線 武蔵小杉駅より徒歩3分
