虫歯治療
痛みに配慮した治療

大人の方でもお子様も、歯医者さんは痛くて怖いところだと思われている方が多いのではないでしょうか。
「痛い」「怖い」。ただでさえ不安な状態の患者様に対し、できるだけリラックスして治療を受けていただけるよな診療体制をとっております。
例えばいきなり注射を打つのではなく、表面麻酔を塗布した上で、現在歯科治療で使われている麻酔針の中でも最も細い針を使用して注射を行います。
また、恐怖心が強い方のために安心グッズもご用意しておりますので、小さなお子様や、歯科恐怖症今まで歯医者に通えなかったような方でも、安心して治療を受けていただくことができております。
歯をなるべく削らない、MI治療

MI治療治療とは、ミニマムインターベーションの略で、身体にかかる痛みや負担を最小限に抑え、本当に悪くなった部分だけを修復する治療のことです。
歯を削れば削るほどダメージは大きくなり、歯の寿命も短くなります。
ミニマムインターベーションは、2000年に国際歯科連盟(世界の歯科医師会)によって提唱された概念で、日本の歯科医院にも徐々に広まりつつある新しい考え方です。
当院でも、この新しい概念に基づいた、なるべく歯を削らすに残す治療をご提案させていただいております。
マイクロスコープやラバーダムを使い、精密なむし歯治療を行っています。

当院では、マイクロスコープやラバーダムを用いた精密なむし歯治療を実践しています。
「ダイレクトボンディング」という、自費CRを使用した虫歯治療も行なっており、マイクロスコープを用いることで可能な限り歯を削る量少なくし、ラバーダムを用いることで確実な接着処置を行いながら治療を進めてまいります。
ダイレクトボンディングと保険のCRの違い
ダイレクトボンディング | 保険のCR修復 | |
---|---|---|
使用材料 | 高品質な審美用レジン |
一般的なレジン(保険適用) |
仕上がり | 天然歯のような自然な見た目 |
単色でやや目立つことがある |
治療時間 | じっくり丁寧に(30~60分/1歯) |
比較的短時間(10~20分/1歯) |
耐久性 | 変色・摩耗が少なく長持ち |
変色や摩耗が起こりやすい |
費用 | 自費診療 |
保険適用 |
おすすめシーン | 正中離開,前歯部の虫歯,小さい臼歯部の虫歯 |
小さな虫歯の治療で審美目的でなく機能回復が目的の方 |
虫歯を治療するだけでなく虫歯にならない対策を行なっています
ご存じですか?「ステファンカーブ」
ステファンカーブとは?

私たちが食事や甘い飲み物を口にすると、口の中の歯垢(プラーク)に住んでいる細菌が糖分を分解し、「酸」を作り出します。
この酸によって、口の中のpH(酸性度)が急激に低下します。
このときのpHの変化をグラフにしたものが「ステファンカーブ」です。
食後のお口の中は酸性状態
通常、口の中はpH7.0前後の「中性」に保たれています。
食後、特に甘いものを摂取した直後はpHが5.5以下に下がり、歯の表面のエナメル質が溶け始める「脱灰」が起こります。
その後、唾液の働きによって約30~60分かけて、徐々に中性に戻っていきます。
虫歯を防ぐためのポイント
だらだら食べ・間食の回数に注意!
食べるたびに酸性状態が繰り返されると、歯の修復(再石灰化)が追いつかず、虫歯になりやすくなります。
唾液の力を活かしましょう
食後はガムを噛んだり、お口の中をしっかり動かすことで唾液の分泌を促し、pHの回復を早めましょう。
タイミングを見て歯磨きを
食後すぐよりも、pHが戻る20~30分後の歯磨きが、歯を傷つけずに効果的です。
「おやつの後、すぐに歯を磨けば大丈夫」ではありません!
ステファンカーブを理解し、虫歯リスクを減らす生活習慣を身につけましょう。
虫歯の進行段階と治療法
CO(ごく初期の虫歯)

歯の表面であるエナメル質が少し溶けて、白く濁っている状態です。
まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状がないため、気が付きにくいのが特徴です。
歯科医院での治療の必要はなく、適切なブラッシングやフッ素塗布などの予防処置で再石灰化を促し、治癒させることができます。
C1(エナメル質に達した虫歯)

歯の表面のエナメル質が溶け、黒く穴が開いている状態です。
この段階では虫歯がエナメル質のみにとどまっているため痛みはほとんどありません。
この場合、すぐに削る必要はありません。フッ素塗布や日常のケアを行うことで虫歯の進行を予防していきます。
定期的な検診を行うことで状態を確認し進行する場合は小さく削って治療を行います。
治療法:フッ素塗布、セルフケア、食生活指導、定期観察
C2 (象牙質に到達した虫歯)

虫歯がエナメル質の下の層の象牙質まで進行した状態です。
象牙質は柔らかく虫歯の進行が速いため、虫歯の穴の見た目よりも中で大きく虫歯が広がっていることも多くあります。
冷たいものや甘いものなどを食べたときにしみるようになり、ときどき痛むこともあります。放っておくとどんどん進行してしまうので、なるべく早めの治療が必要です
麻酔をして虫歯部分を削ったあと、コンポジットレジン(CR)、またはインレーによる修復を行います。
治療法:コンポジットレジン(CR)修復、またはインレーによる修復
期間:1~2回程度
C3 (神経に到達した虫歯)

むし歯が神経まで進行した状態です。
何もしていなくてもズキズキした痛みが生じ、時には食事も難しくなることもあります。
一度神経に虫歯菌が感染すると、神経を残すことは出来ません。必ず炎症が起きてお痛みが出るので、神経を抜く治療(根管治療)が必要になります。また、根管治療後には被せ物をします。
〈根管治療〉
期間:2~5回程度〈被せ物〉
期間:2~3回程度
C4 (シーフォー:歯根まで達した虫歯)

むし歯が歯根まで達している状態で歯のほとんどがなくなっています。
この段階では神経はすでに死んでいることが多く、根っこの部分も虫歯に侵され、感染していますから歯を保存する事が困難になります。
抜歯して、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療を行います。
治療法:抜歯
期間:歯を抜くこと自体は1日で終わりますが、その後の予後の状態次第では数回通院してもらう場合もあります。