あごに梅干しジワができるのはなぜ?原因や改善方法を解説
2025/07/20

こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。
あごの上にできる梅干しジワが気になったことはないでしょうか。
「梅干しジワ」とは、口を閉じているときにあごにできる凸凹としたシワのことです。
年齢に関係なくでき、口元に力が入っているような印象を与えるため、「梅干しジワをなくしたい!」と思う方は少なくありません。
今回は、梅干しジワができる原因やその改善方法について解説します。
梅干しジワとは

梅干しジワとは、口を閉じているときにあごに現れる凸凹としたシワのことで、あごの「オトガイ筋」という筋肉が過度に緊張することで生じます。
オトガイ筋は、下唇からあごの先まで走る筋肉であり、特に下唇を持ち上げる動作の際に働きます。
歯並びやあごの位置の影響で口を閉じにくい場合、口を閉じようとするときにオトガイ筋に余計な負担がかかることになり、この緊張状態が繰り返されることで梅干しジワが形成されます。
梅干しジワの原因
骨格

梅干しジワができやすくなる原因の一つに、骨格の問題があります。
下顎が上顎に比べて小さい、もしくは後退しているといった場合、上の前歯と下の前歯の位置に不一致が生じます。
自然な状態で口を閉じることが難しくなり、下唇を持ち上げるためにオトガイ筋が過剰に働く必要が出てくるため、あごに梅干しジワができやすくなります。
出っ歯

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前方向に傾いて生えている状態を指し、幼少期からの指しゃぶりや舌で歯を押す癖、遺伝的要因などで生じます。
出っ歯になると、上唇が前歯を覆うことが難しくなり、下唇を無理に持ち上げようとする力が働きます。
そのため、オトガイ筋が頻繁に緊張し、梅干しジワが現れやすくなります。
開咬

開咬は、奥歯をかみ合わせたときに上下の前歯の間に隙間が生じる状態です。
そのため、口をきちんと閉じていることが難しくなり、オトガイ筋に余計な力がかかりやすくなる結果、梅干しジワが目立つようになります。
上下顎前突

「上下顎前突」、通称「口ゴボ」とも呼ばれる状態も、梅干しジワに影響を与えます。
この状態は、唇やあごが前方に出っ張っているのが特徴です。
口を自然に閉じようとするとオトガイ筋に負荷がかかるため、あごに梅干しジワが形成されます。
上下顎前突の原因には、遺伝に加え、成長過程でのあごの過剰な前後成長や、舌による前歯への圧力、口呼吸の習慣などがあります。
口呼吸

口で呼吸を行う方は、口が開いている時間が長いためにオトガイ筋の筋力が低下しやすいという特徴を持っています。
口を開閉するたびに筋肉に力が入りやすく、梅干しジワが目立つようになります。
自分では意識していない場合も多いですが、「いびきをかく」「口内が乾燥する」「唇が乾きやすい」といった事柄に当てはまる方は、口呼吸をしている可能性があります。
口呼吸が原因の梅干しジワの場合には、鼻呼吸を意識することでシワが薄くなる可能性があります。
アデノイド顔貌

アデノイド顔貌の方は、口呼吸が習慣化しているためにオトガイ筋が衰えやすいという特徴があります。
また、アデノイド顔貌の「顔が長い」「下顎が小さい・後退している」「口ゴボである」といった特徴も、オトガイ筋の緊張を増加させる要因となります。
梅干しジワに対するケア方法
エクササイズ
特に口呼吸が梅干しジワの原因となっている場合には、口輪筋を鍛えるトレーニングで梅干しジワの改善が期待できます。
口輪筋を鍛えることで、下唇を上げる必要性が減り、オトガイ筋への負担を軽減することが可能です。
保湿をする
あごのシワを目立たなくするためには、十分な保湿が欠かせません。
肌が乾燥しているとシワが深くなり、梅干しジワがより目立つようになります。
あごの部分はTゾーンと比べて皮脂の分泌が少なく、特に乾燥しやすい部位の一つです。
十分な保湿を心がけ、さらにメイクの際には保湿効果のある化粧下地を使用することで、あごのシワをカバーするようにしましょう。
メイクを工夫する
あごのシワが気になる場合は、パウダータイプよりもリキッドやクリームタイプのファンデーションを使いましょう。
また、視線をあごから外すためにアイメイクやチークで目元を強調するのもおすすめです。
アイラインやマスカラで目を印象付け、明るめのハイライトを目の下に入れることで、視覚的にあごから注意を逸らすことができます。
梅干しジワの治療法
ワイヤー矯正

ワイヤー矯正で歯並びを正すことは、梅干しジワの改善につながります。
ブラケットには金属製、セラミック製、プラスチック製の種類がありますが、見た目が気になる方にはセラミック製やプラスチック製の装置が適しています。
また、矯正方法としては、歯の表側に装置を取り付ける「表側矯正」と、裏側に取り付ける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は目立ちにくいため、人に知られず矯正をしたい方に適しています。
一般的に矯正期間は1~3年ほどかかりますが、歯の位置が整った後も「後戻り」を防ぐため、保定装置を1~3年ほど使用します。
マウスピース矯正

透明なマウスピースを用いる「マウスピース矯正」も、梅干しジワの原因となる不正歯列の改善につながります。
マウスピース矯正装置は目立ちにくく、装着しても他人に気付かれにくいため、ワイヤー矯正よりも快適に矯正治療を進められるという特徴があります。
金属アレルギーのリスクもなく、食事や歯磨きの際には外すことが可能です。
ただし、装着時間が不十分だと計画通りに進まない可能性があります。矯正期間はワイヤー矯正とほぼ変わらず、1~3年です。
外科矯正

あごが著しく突出している、もしくは後方に下がりすぎている場合など、骨格的な問題が大きく、ワイヤー矯正やマウスピース矯正だけでは改善が期待できない場合には、外科手術を組み合わせる「外科矯正」が検討されます。
手術には入院が必要で、費用が高額になることがデメリットですが、根本的な改善が期待できます。
セラミック矯正

症状が軽度であり、短期間で歯並びを調整したい方には、「セラミック矯正」が適しています。
歯を削ってセラミック製の人工歯で覆うことで、ワイヤー矯正やマウスピース矯正よりも短期間で歯並びを改善できます。
ただし、天然歯を削る必要があることがデメリットです。
まとめ
梅干しジワは、筋肉や骨格、生活習慣などさまざまな要因によって生じますが、セルフケアや矯正治療により改善が見込めます。
エクササイズや口呼吸の改善など日常生活に取り入れやすい改善方法もありますので、梅干しジワが気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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