唾液腺腫瘍とは?種類や症状、治療法、予防法を解説

      2026/10/20

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科で、唾液腺腫瘍とは?種類や症状、治療法、予防法を解説

こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。

耳の下やあごの下にしこりができる病気の一つに、唾液を作る唾液腺に発生する「唾液腺腫瘍」があります。
今回は、唾液腺腫瘍について、その種類や発生しやすい場所、症状、治療法を解説します。

 

唾液腺の種類

大唾液腺

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大唾液腺は、左右対称に存在する大きな唾液腺です。
耳下腺・顎下腺・舌下腺の3種類があり、頬の後ろ側にある耳下腺は、唾液腺の中で特に大きく、主にサラサラとした漿液性の唾液を分泌します。
次に大きいのが顎下腺で、首の上部に位置し、漿液性とネバネバした粘液性の両方を含む混合性の唾液を分泌します。
舌下腺は、舌の下に位置し、主に粘液性の唾液を分泌しています。

 

小唾液腺

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小唾液腺は、口腔粘膜の下に散在する小さな唾液腺の総称です。
唇、頬の内側、上顎の粘膜、舌、口の底など、口の中の広い範囲にいくつもあり、主に粘液性の唾液を分泌して口腔粘膜を湿潤に保つ働きをしています。
大唾液腺が食事などの刺激に反応して大量の唾液を分泌するのに対し、小唾液腺は常時少量ずつ分泌を続けています。

 

唾液の働き

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唾液は、消化作用や食べ物を湿らせて飲み込みやすくする潤滑作用、口腔内を清潔に保つ自浄作用、細菌の増殖を抑制する作用、歯の再石灰化を促進する作用などで私たちの口内の健康をサポートしています。
また、味覚を感じるためにも唾液は必要です。
食べ物の成分が唾液に溶けることで、味蕾で味を感じることができます。

 

主な唾液腺腫瘍の種類と特徴

多形腺腫

唾液腺腫瘍の中でも特に多い多形腺腫は、痛みを伴わずにゆっくりと大きくなります。
また、触ると弾力があり、表面は比較的滑らかで、周囲の組織との境界が明瞭です。
良性腫瘍ではありますが、摘出しないと再発する恐れがあるほか、長期間放置すると悪性化するリスクもあるため、手術による摘出が推奨されます。

ワルチン腫瘍

ワルチン腫瘍は、主に耳下腺に発生する良性腫瘍です。
多形腺腫と同様に弾力性のあるしこりが特徴ですが、悪性化することはほとんどありません。
しかし、放置すると徐々に増大し、周囲の組織を圧迫することもあるため、多形腺腫と同じく手術による摘出が推奨されます。

粘表皮癌

唾液腺の悪性腫瘍の中で多く見られるのが粘表皮癌です。
耳下腺に多く発生しますが、小唾液腺にもよく見られ、悪性度によって低悪性度型、中悪性度型、高悪性度型に分類されます。
治療は手術による摘出が基本ですが、進行度や悪性度に応じて、放射線治療や化学療法を組み合わせて行われます。

腺様嚢胞癌

腺様嚢胞癌は、神経に沿って広がる性質(神経周囲浸潤)がある唾液腺悪性腫瘍です。
小唾液腺に比較的多く認められ、上あごや舌などに発生します。
治療は広範囲の切除に加え、術後の放射線治療を組み合わせるのが一般的です。
浸潤しやすく完全摘出が困難なケースも少なくないため、再発や遠隔転移のリスクを考慮した、長期にわたる慎重な経過観察が欠かせません。

 

唾液腺腫瘍の主な症状

しこり

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唾液腺腫瘍の代表的な症状は、顔や首、口の中のしこりです。
良性腫瘍のしこりの多くは、表面が滑らかで弾力があり、周囲の組織との境界が明瞭です。
指で押すと動くことが多く、痛みを伴わないことが特徴です。
成長速度はゆっくりで、数か月から数年かけて徐々に大きくなります。
一方で悪性腫瘍のしこりは、成長速度が速く、数週間から数か月で目に見えて大きくなることがあります。

 

痛み

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多くの良性唾液腺腫瘍は、痛みを伴いません。
一方、痛みを伴う場合は、腫瘍が急速に大きくなって周囲組織を圧迫している場合、炎症や感染を伴っている場合、または悪性腫瘍が神経に浸潤している場合など、いくつかの可能性が考えられます。

 

顔面神経麻痺

耳下腺腫瘍が顔面神経に及ぶと、片側の額にしわを寄せられない、目が完全に閉じない、口角が下がるといった症状が現れます。
こうした顔面神経麻痺の併発は、悪性腫瘍を示唆するサインとなりますが、麻痺症状がないからといって悪性腫瘍を完全に否定できるわけではない点にも注意が必要です。

 

口の渇きや味覚の変化

唾液腺腫瘍が大きくなると、唾液の分泌が妨げられ、口の渇きを感じることがあります。
また、腫瘍によって味覚が変化することもあります。

 

治療の選択肢とそれぞれの特徴

耳下腺腫瘍の手術

耳下腺腫瘍は、顔面神経によって浅葉と深葉に分けられます。
腫瘍が浅葉にある場合、顔面神経を温存しながら、浅葉のみを摘出します。
腫瘍が深葉にある場合、あるいは悪性腫瘍の場合は、耳下腺全摘出術が行われることもあります。
手術時間は腫瘍の大きさや位置により異なりますが、通常は2時間から4時間程度です。
入院期間は、術後の経過に合併症などがなければ、一般的に1週間から10日程度となります。

 

顎下腺や舌下腺の手術

顎下腺の手術は、通常、顎下腺全摘出術が行われます。
舌下腺の腫瘍は比較的稀ですが、手術が必要な場合は、口の中からアプローチして摘出します。
これらの手術も、通常は全身麻酔下で行われ、入院期間は1週間前後です。

 

小唾液腺腫瘍の手術

小唾液腺腫瘍の手術は、発生部位や腫瘍の大きさによって異なります。
上顎や頬の内側の粘膜に生じた腫瘍は、腫瘍とその周囲の組織を含めて切除し、欠損部分はそのまま縫合するか、あるいは他の部位の組織を移植して再建を行います。
上あごにあたる口蓋の腫瘍は骨に近いため、進行度によっては骨の一部を併せて切除する必要があります。
また、舌に発生した場合は、腫瘍を含めた舌の一部を切除する術式がとられます。

 

放射線治療

悪性腫瘍で手術による完全摘出が困難だった場合、あるいは顕微鏡的に腫瘍が残存している可能性がある場合、術後に放射線治療を追加します。
また、手術が困難な部位の腫瘍や、全身状態が手術に耐えられない患者さんでは、放射線治療が主治療となることもあります。

 

日常で気を付けるポイント

早期発見

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科

唾液腺腫瘍の予防は難しいため、顔や首のしこりに気づいたら、放置せずに早めに医療機関を受診することが大切です。
早期に発見して小さいうちに摘出すれば、手術の侵襲も少なく、合併症のリスクも低くなります。

 

口腔衛生の維持

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科

直接的な予防法ではありませんが、良好な口腔衛生を維持することは、唾液腺の健康にとって重要です。
唾液腺炎や唾石症を予防することで、慢性的な炎症を避けることができます。
また、唾液の分泌量が減少すると、口腔内の自浄作用が低下し、細菌感染のリスクが高まるため、十分な水分摂取も重要です。

 

まとめ

唾液腺腫瘍は、唾液を作る唾液腺に発生する腫瘍で、耳下腺、顎下腺、舌下腺などの大唾液腺や、口腔粘膜下に散在する小唾液腺に発生します。
顔や首のしこりに気づいたら、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。
定期的なセルフチェックと、異常を感じた際の速やかな受診を心がけましょう。



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