口の中に「骨のコブ」がある?歯肉の下にできる外骨症の原因と対処法を解説

      2026/07/20

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科で特定の歯だけが動揺する原因は?歯周病以外の要因「咬合性外傷」を解説

こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。

外骨症とは、あごの骨が過剰に増殖して歯肉の下に硬いコブ状の突起を形成する病気です。
基本的には良性の骨の変化のため緊急の治療は必要ありませんが、その原因や放置した場合のリスクなどについては理解しておくことが大切です。
今回は、外骨症の原因や症状、治療の判断基準や手術の流れなどを解説します。

 

外骨症とは

外骨症は、骨の表面から外側に向かって骨組織が過剰に増殖し、コブ状・結節状・隆起状の突起を形成する状態の総称です。
このうち、口腔内に生じるものを「口腔外骨症」と呼びます。

 

外骨症の種類と発生部位

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口蓋隆起(こうがいりゅうき)
口蓋隆起は上顎の口蓋の中央部に沿って生じる外骨症です。
形状はなだらかな丘状のものから、複数の結節が集まったものまでさまざまで、大きさも数mm程度の小さなものから数cmに及ぶ大きなものまで個人差があります。

下顎隆起(かがくりゅうき)
下顎隆起は下顎の舌側や犬歯の後ろあたりの歯槽骨上に生じる外骨症です。
左右対称に現れることが多く、舌で下顎の内側を触ると硬い突起が感じられます。
遺伝的素因と歯ぎしり・食いしばりなどの機能的な力の両方が発症に関与していると考えられています。

頬骨隆起(きょうこつりゅうき)・頬側外骨症
頬側外骨症は上下顎の頬側の歯槽骨上に生じる外骨症です。
口蓋隆起や下顎隆起より頻度は低いですが、複数の歯にまたがってコブが形成されることがあります。
頬の内側から触れると硬い突起が確認でき、大きくなると頬粘膜が圧迫されて不快感が生じることがあります。

 

外骨症の原因

遺伝的素因

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特定の遺伝子変異や骨代謝に関わる遺伝的な体質が、骨形成を促進する方向に働くことで外骨症が生じやすくなると考えられています。
遺伝的素因がある場合、比較的若い年齢から外骨症が形成され始め、加齢とともに大きくなっていく傾向があります。

 

歯ぎしり・食いしばりによる慢性的な刺激

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慢性的に強い咬合力にさらされた顎骨が、その力に対応するために骨を増殖させるという反応が外骨症の形成メカニズムの一つとして考えられています。
ただし、外骨症があるすべての患者さんに強い咬合力があるわけではなく、遺伝的素因と力学的刺激の両方が関与するという考えが一般的です。

 

慢性的な咬合ストレスと骨改造

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不正咬合・歯の欠損・補綴物の不具合などの噛み合わせの問題によって特定の部位に偏った咬合力がかかり続けることで、骨吸収と骨形成のバランスの変化が局所的に促進されることがあります。
このような慢性的な咬合ストレスが骨形成を優位にした場合、外骨症として現れる可能性が考えられています。

 

外骨症の症状

無症状
外骨症の多くは、自覚症状がほとんどありません。
歯科検診や義歯製作の際に偶然発見されることがほとんどです。
痛みや不快感がないため、長年気づかずに過ごしているケースもめずらしくありません。

舌や指で触れたときの違和感
外骨症に本人が気づいた場合、そのきっかけとして多いのが、舌で口の中を触ったときの硬いコブのような感触です。
特に下顎隆起は舌が内側に触れやすい部位にあるため、舌が当たって気づく方が多いです。

 

外骨症の問題

歯肉の損傷
外骨症のコブを覆う歯肉は、骨の突起によって薄く引き伸ばされた状態になっているため、硬い食べ物が当たると傷つきやすく、口内炎が生じやすい状態になっています。
繰り返し同じ部位が傷つくことで慢性的な炎症が起きたり、傷口から細菌感染が起きたりすることがあります。

義歯製作への影響
口蓋隆起や下顎隆起がある場合、その突起部分が義歯の製作・装着・安定に支障をきたします。
特に口蓋隆起がある場合は、上顎総義歯の口蓋部分に大きな隆起が存在するため義歯が不安定になりやすく、痛みが出やすい状態となります。

 

外骨症の治療の必要性

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外骨症が小さく、自覚症状もなく、日常生活に支障をきたしていない場合は、主に経過観察が選択されます。
外科的除去が検討されるのは、義歯の製作・使用や発音・咀嚼・嚥下などの口腔機能に支障をきたしている場合、コブを覆う歯肉が繰り返し傷つき、慢性的な炎症や潰瘍が生じている場合などです。
そのほか、矯正治療・インプラント治療・歯周外科など他の歯科治療の妨げになる場合も、治療前の除去が検討されます。

 

外骨症の治療法

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外骨症の治療は外科的切除にて行われます。
局所麻酔下で行われる手術であり、歯肉の切開・剥離・骨の切削・除去・歯肉の縫合という手順で進みます。
手術時間は外骨症の大きさ・部位・数によって異なりますが、一般的には30分から1時間程度です。

 

術後の経過と注意点

術後の痛みや腫脹は個人差がありますが、通常は処方される鎮痛剤でコントロールでき、1週間程度で日常生活に支障のない状態に回復します。
縫合糸は通常1〜2週間後に抜糸します。
その後は歯肉の治癒が進み、数週間で術部が落ち着きます。

 

再発の可能性

外骨症の形成に関与した要因が解消されていない場合は、時間をかけて再び骨が増殖してくる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりが外骨症の形成に関与していると考えられるケースでは、手術後もナイトガードを継続して使用することで再発リスクを低減することができます。

 

日常生活での注意点と対処法

硬い食べ物に注意する
外骨症のコブを覆う歯肉は薄く傷つきやすいため、硬い食べ物などが当たって傷つかないよう注意することが必要です。
繰り返し同じ部位が傷つくと慢性的な口内炎になりやすく、細菌感染のリスクも高まります。

歯ぎしり・食いしばりへの対処
外骨症の形成や進行に歯ぎしり・食いしばりが関与していると考えられる場合は、就寝時のナイトガード装着が推奨されます。
歯への過剰な力を軽減することで、外骨症の拡大を抑制できる可能性があります。
また、ナイトガードは外骨症のコブを覆う薄い歯肉を就寝中の圧力から保護する機能もあります。

 

まとめ

外骨症は顎骨の表面から骨組織が過剰に増殖して生じるコブ状の突起であり、口蓋隆起・下顎隆起・頬側外骨症などの種類があります。
悪性化することのない良性の変化であり、多くのケースで自覚症状がなく定期検診や義歯製作の際に偶発的に発見されます。

 



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