薬の副作用で起こる「薬物性歯肉増殖」の対策と治療法を解説

      2026/03/20

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科で、薬の副作用で起こる「薬物性歯肉増殖」の対策と治療法を解説

こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。

歯ぐきが腫れて盛り上がっている、歯が歯ぐきに埋もれているように見える、歯磨きで出血しやすくなったという場合、「薬物性歯肉増殖」の可能性があります。
これは、特定の薬の長期間服用が原因で歯ぐきが異常に膨張した状態です。
歯磨きなどが難しくなって虫歯や歯周病のリスクが高まったり、発音や咀嚼に影響したりすることがあります。
今回は、薬物性歯肉増殖の原因や症状、治療法を解説します。

 

薬物性歯肉増殖とは

薬物性歯肉増殖は、特定の薬剤の服用によって歯ぐきの組織が過剰に増殖し、厚く腫れ上がった状態です。
健康的な歯ぐきは薄いピンク色で、歯の根元を適度に覆っていますが、薬物性歯肉増殖が起こると、歯ぐきが盛り上がり、歯を覆い隠すようになります。
初期は歯と歯の間の歯ぐきがわずかに腫れる程度ですが、進行すると歯ぐきが歯の表面の大部分を覆い、歯が歯ぐきに埋もれているように見えます。

発症は、薬の種類や個人によって異なり、同じ薬を同じ量服用しても、症状が出る場合と出ない場合があります。
遺伝や口内環境、年齢、性別なども発症に関係していると考えられています。
また、デンタルケアが不十分で歯垢が溜まっている方の場合、薬物性歯肉増殖が起こりやすく、症状も重くなりやすいことがわかっています。

 

薬物性歯肉増殖を引き起こす主な薬剤

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科で、薬の副作用で起こる「薬物性歯肉増殖」の対策と治療法を解説

薬物性歯肉増殖の発症には、大きく分けて3種類の薬が関係しています。
一つは高血圧の治療に使われる薬、二つめはてんかんの発作を抑える薬、そしてもう一つは自己免疫疾患の治療に使われる薬です。
ただし、いずれも治療上欠かせない薬です。
薬物性歯肉増殖が起こったからといって自己判断で服用を中止していいものではないため、主治医や歯科医師と相談しながら対策を講じる必要があります。

 

薬物性歯肉増殖が起こるメカニズム

薬物性歯肉増殖が起こるはっきりとしたメカニズムはまだ分かっていませんが、いくつかの理由が関係していると考えられています。
一つは、薬が歯ぐきの細胞に作用して、コラーゲンなどの組織を作る働きが強まりすぎることです。
通常は作る量と壊す量のバランスが取れていますが、このバランスが崩れると組織が増え、歯ぐきが厚くなります。
また、薬が細胞のカルシウムの動きに影響して、細胞の増え方や形の変わり方に変化を起こすことも影響していると考えられています。

さらに、歯垢や歯石が蓄積し炎症が起こっている状態では、薬の作用が強まり、歯肉増殖が起こりやすくなります。
また、同じ薬を使ってもすべての人に起こるわけではないことから、薬の体内での処理の仕方や、歯ぐきの細胞の反応の違いなども影響していると考えられています。

 

薬物性歯肉増殖の症状と進行

薬物性歯肉増殖は、薬を服用し始めてから早ければ1か月程度で、遅い場合は1年以上経ってから症状が現れます。
初期には、歯と歯の間の歯ぐきがわずかに腫れる程度ですが、症状が進むと、歯ぐきが徐々に歯の表面を覆うようになります。
また、炎症がある部分は赤や紫がかった色になり、表面がでこぼこして不規則な形になることもあります。
硬く繊維質の感触の部分と、腫れてやわらかく出血しやすい部分が混在するのが特徴です。

 

薬物性歯肉増殖の予防・対策方法

口内の衛生管理

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薬物性歯肉増殖は薬が原因のため予防が難しいですが、発症リスクを下げたり、進行を抑えたりするためには、日頃から口内を清潔に保つことが欠かせません。
歯垢の蓄積や炎症は歯肉増殖を悪化させる要因になるため、毎日丁寧に歯磨きをするようにしましょう。
特に、歯と歯ぐきの境目や歯間部分は、念入りに磨くようにしてください。
また、歯ブラシはやわらかめを使い、歯ぐきを傷つけないように優しく磨きましょう。

 

定期的な歯科検診

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日常的なオーラルケアに加えて、歯科医院での定期的なケアも、薬物性歯肉増殖の予防・進行抑制に欠かせません。
クリーニングで自宅では落とせない歯石を除去することで、症状の予防・進行抑制が期待できます。
また、必要に応じてブラッシング指導を受けることも大切です。
一人ひとりで異なる口内環境に応じた歯磨き方法や補助清掃用具の使い方を学ぶことで、セルフケアの精度を高めることができます。

 

服用している薬の調整

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歯肉増殖が薬剤の副作用である可能性が高い場合、歯科医師は主治医と相談し、薬の変更や用量の調整が可能かどうかを検討します。
ただし、すべての薬で変更や調整が可能とは限りません。
患者さんの全身状態や病状のコントロール状況によっては、薬の服用継続が優先される場合もあります。

 

外科的治療

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クリーニングや薬剤調整では歯肉増殖を抑えられない場合、増殖した歯ぐきを切除する外科的治療が行われます。
手術では、局所麻酔下でメスやレーザーを使用して余分な歯ぐきを取り除き、自然な形に整えます。
ただし、手術を行ったとしても、原因となる薬を継続している場合は再び歯ぐきが増殖することがあります。
そのため、手術後もオーラルケアを継続的に行い、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

 

治療後の再発予防法

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外科的治療やオーラルケアで改善しても、薬物性歯肉増殖は再び起こる可能性があります。
再発を防ぐには、毎日のオーラルケアを欠かさないことが大切です。
歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨き、デンタルフロスや歯間ブラシで歯ブラシの届かない部分も清掃しましょう。
定期的な歯科検診とクリーニングも欠かせません。

また、全身の健康管理も重要です。
十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動で免疫力を保ち、喫煙は控えましょう。
薬剤の変更や体調の変化があれば、歯科医師と主治医の両方に伝え、連携して口内の衛生管理をすることが再発防止につながります。

 

まとめ

薬物性歯肉増殖は、一部の薬剤の副作用で歯ぐきが過剰に増殖する状態です。
薬剤の作用や炎症が発症の原因と考えられます。
予防や対策の基本は、毎日の丁寧な歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシの使用、定期的な歯科検診とクリーニングです。
オーラルケアだけで改善しない場合は、外科的に増殖部分を切除することがありますが、原因薬剤の服用が続くと再発する可能性があります。
症状が気になる場合は、早めに歯科医院で相談してください。

 



武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科:https://nego-dental.com/

〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町3丁目1−1 ドレッセタワー武蔵小杉2F
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電車でお越しの方:東急東横線 武蔵小杉駅より徒歩3分

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