歯の根の先に膿が溜まる根尖病巣とは?症状や治療の必要性について
2026/05/10
こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。
根尖病巣は、痛みがないまま進行することも多い病気です。
そのため、気づかないうちに重症化してしまうケースが少なくありません。
今回は、根尖病巣の症状や原因、治療法について解説します。
根尖病巣とは
根尖病巣は、歯の根の先端周囲に生じる、細菌感染による炎症性病変です。
過去に神経の治療を受けた歯や、虫歯を放置した歯に多く見られます。
根尖病巣の主な原因
虫歯の進行
根尖病巣の代表的な原因は、虫歯の進行です。
虫歯が重症化して根の先端まで感染が広がることで、根尖病巣が形成されます。
根管治療
過去に根管治療を受けた歯の場合、根管内の清掃が不十分だったり、根管の封鎖が不完全だったりすると、根管内に残った細菌が増殖し、根尖病巣が形成されます。
治療から数年が経過してから症状が現れることもあります。
歯の破折や亀裂
歯に亀裂が入ったり歯根が折れたりすると、そこから細菌が侵入して根尖病巣ができることがあります。
こうした亀裂や歯根破折は、強い衝撃だけでなく、歯ぎしりや食いしばりによる慢性的な負担でも生じる場合があります。
外傷による神経の壊死
転倒や事故などで歯を強く打ち、神経が損傷してしまった場合、血流が遮断されることで神経が壊死し、数か月から数年後に根尖病巣が形成されることがあります。
歯周病の進行
重度の歯周病では、根の先端近くまで感染が広がることで細菌が根尖部に到達し、根尖病巣を形成することがあります。
根尖病巣の症状

inflammation of the gums abscess closeup, teeth in poor condition with caries
歯ぐきの腫れや膿の排出
根尖病巣により、歯ぐきにニキビのような小さな膨らみができることがあります。
これは瘻孔(ろうこう)と呼ばれる、膿の出口です。
押すと膿が出て治ったように見えることもありますが、根本的な治療をしない限り消失しません。
噛んだ時の違和感や痛み
根尖病巣がある歯は、噛んだ時に歯が浮いたような違和感や響くような痛みを感じることがあります。
これは、根の周囲の組織に炎症があるためです。
歯の変色
神経が死んでしまった歯は、徐々に灰色がかった色や茶色っぽい色に変化していきます。
前歯の場合は目立ちやすく、審美的な問題にもなります。
根尖病巣を放置するリスク
骨の吸収と病巣の拡大
根尖病巣を放置すると、病巣は徐々に大きくなり、周囲のあごの骨を溶かしていきます。
骨が失われると、その部分の歯ぐきが下がったり、隣の歯にまで影響が及んだりするリスクがあります。
激しい痛みと腫れ
慢性の根尖病巣は、突然急性化することがあります。
急性化は体調不良やストレス、疲労などで免疫力が低下した時に起こりやすく、激しい痛みと腫れを引き起こします。
隣接する歯への影響
病巣が大きくなると、隣の歯の根にまで炎症が広がることがあります。
また、骨が失われることで隣の歯の安定性が低下します。
顎骨炎や蜂窩織炎のリスク
感染があごの骨全体に広がると、顎骨炎(がくこつえん)になることがあります。
さらに、顔の軟部組織に感染が広がると蜂窩織炎(ほうかしきえん)となり、顔が大きく腫れ、呼吸困難や高熱を引き起こしこともあります。
根尖病巣の治療法
根管治療
根尖病巣の基本的な治療は根管治療です。
感染した根管内を繰り返し清掃・消毒し、薬を詰めて密封します。
根管内が無菌化されれば、根尖病巣は自然に治癒していきます。
再根管治療
過去に根管治療を受けた歯に根尖病巣ができている場合は、再根管治療が必要です。
古い充填材を除去し、再度清掃消毒を行います。
外科的根管治療(歯根端切除術)
通常の根管治療では治癒しない場合や、根管治療が物理的に不可能な場合は、歯ぐきを切開してあごの骨に穴を開け、直接病巣を取り除きます。
同時に根の先端部分を切除し、根管の先端から逆方向に薬剤を充填します。
抜歯
病巣が大きい、大きく破折している、根管治療を繰り返しても治癒しない、歯の保存が不可能といった場合は、抜歯が必要となることもあります。
抜歯後は、インプラントやブリッジ、入れ歯などで欠損部を補います。
根尖病巣の予防方法
定期的な検診
根尖病巣の予防の基本は、虫歯を早期に発見して治療することです。
定期的に歯科検診を受け、小さな虫歯のうちに治療すれば、神経を残すことができます。
セルフケア
毎日の丁寧な歯磨きとデンタルフロス・歯間ブラシの使用により、虫歯や歯周病を予防できます。
特に歯と歯の間や奥歯の溝は虫歯になりやすいため、丁寧に汚れを落とすようにしましょう。
歯への負担軽減
歯ぎしりや食いしばり、硬いものを頻繁に噛む習慣などは、歯に亀裂を生じさせる原因になります。
歯ぎしりがある場合はマウスピースを使用する、硬い食べ物は食べるのを控える、スポーツをする際はマウスガードをつけるなど、対策をとるようにしましょう。
根管治療中の注意点
治療期間中の痛みへの対処
根管治療中は、治療によって根管内の細菌が活性化したり、炎症が一時的に強まったりすることで、一時的に痛みが増すことがあります。
処方された痛み止めを服用したり、患部を冷やしたりして対処するほか、我慢できない痛みがある場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。
仮の詰め物の管理
治療中は、仮の詰め物をした状態で数日から数週間過ごすことになります。
仮の詰め物は外れやすいため、その歯で硬いものを噛むのは避け、もし外れてしまった場合は、すぐに歯科医院に連絡して詰め直してもらいましょう。
通院の継続の重要性
根管治療は複数回の通院が必要です。
途中で通院をやめてしまうと、症状が悪化したり、治療をまた一から始めなければいけなくなったりします。
痛みがなくなったからといって治療が完了したわけではないため、最後まで通院するようにしましょう。
まとめ
根尖病巣は、虫歯の進行や不完全な根管治療、歯の破折などが原因で、歯の根の先に膿が溜まる病気です。
慢性期には症状がほとんどなく、気づかないうちに進行していることも多いですが、急性化すると激しい痛みや腫れを引き起こします。
根尖病巣を予防するためには、虫歯の早期発見と治療、日々のセルフケア、定期的な歯科検診が重要です。
根管治療を受けた歯がある方は、定期的なチェックを欠かさないようにしましょう。
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