インプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性やメリット・デメリット

      2025/06/16

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

こんにちは、武蔵小杉駅徒歩3分の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科です。

「インプラントって本当に安全?」
「インプラント手術が失敗することもあるの?」

そんな風に思っていらっしゃる方も多いのでないでしょうか。

人工歯根を埋入することで失った歯を補うインプラント手術において、手術をよりリスクなく行うために使用されるのが「サージカルガイド」です。
外科手術を伴うインプラント治療の安全性を保持するために、サージカルガイドは欠かせません。
今回は、サージカルガイドの役割やメリット・デメリットについて解説します。

 

サージカルガイドとは

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

サージカルガイドは、インプラント手術の際に歯科医師が使用するプラスチック製の装置です。
歯科用CT検査などで得られたデータをもとに専用ソフトでシミュレーションを行い、個々の患者さんごとにオーダーメイドで作成されます。
見た目はマウスピースのような形状をしており、埋入箇所を示す穴が空いています。
この位置に従うことで、事前にシミュレーションした位置・角度・深さにインプラントを埋入することができます。

 

サージカルガイドを使用するメリット

治療の精度向上につながる

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

入念にインプラント手術のシミュレーションを行ったとしても、執刀する歯科医師の経験や技術によって、インプラント体を埋入する位置や向きが多少なりとも変化することは避けられません。
しかしサージカルガイドを利用すれば、歯科医師の経験や勘に大きく頼ることなく、シミュレーション通りの埋入が可能になります。

 

神経や血管の損傷を防げる

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

例えば、上顎の奥歯にインプラント体を埋め込む際には、上顎洞という骨の空洞を突き抜けないように細心の注意が必要です。
サージカルガイドを使用することで、骨の厚みを考慮したうえでシミュレーション通りの位置にインプラントを埋入でき、上顎洞への突き抜けを防止できる可能性が高まるというメリットがあります。

また、下顎の奥には下歯槽神経や動脈が通る下顎管というトンネル状の空洞があり、下顎骨の内側には舌神経があります。
サージカルガイドはこのような神経損傷のトラブルを未然に防ぐためにも役立てられます。

 

歯ぐきの切開範囲を小さくできる

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

インプラント手術では、歯ぐきを大きく切開してインプラントを埋め込むため、術後の腫れや痛み、出血を避けることは困難です。
しかし、サージカルガイドを使用する一部の状況においては、歯ぐきを切らずに小さな穴を開けるのみでインプラント手術をすることができます。 これは「フラップレス手術」と呼ばれるインプラント手術の方法であり、術後の腫れや痛みが少ないという利点があります。

 

手術時間を短縮できる

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

サージカルガイドにはインプラントの埋入位置に合わせた穴が開いており、それに従うことでシミュレーションに沿った位置にインプラントを埋入することができます。
そのため、サージカルガイドがない場合に比べて手術時間を短縮することが可能です。
手術時間の短縮は、患者さんの負担を軽減するだけでなく、歯科医師の負担を軽減することによる治療の精度維持にもつながります。

 

より自然な見た目に仕上がる

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

歯科用CT検査のデータを用いてシミュレーションし、手術後の状態をイメージしながら調整を行うことで、見た目にも自然な位置に埋入をすることが可能になります。

特に前歯のような人目に付きやすい箇所のインプラント治療においては、サージカルガイドの使用がより違和感のない仕上がりをサポートしてくれます。

 

サージカルガイドを使用するデメリット

コストがかかる

サージカルガイドを使用する際には、ソフトを用いたシミュレーション、模型作製といった多くの工程が必要になります。
そのため、サージカルガイドを使用しないインプラント治療よりも費用は高くなる傾向です。
インプラントを埋め込む本数によっても異なりますが、目安としては1本につき5~10万円ほどがサージカルガイドにかかる費用の目安です。
当院では、サージカルガイドは無料(0円)で行っております。

 

治療期間が長くなる

サージカルガイドを使用することで手術時間は短縮されますが、サージカルガイドを製作するための工程が増えるため、全体的な治療期間は長くなる傾向にあります。
早急な治療を希望する方にとっては、この点がデメリットになります。

 

すべての歯科医院で対応しているわけではない

サージカルガイドは、高い専門性が求められること、検査や製作に手間がかかることなどから、そこまで一般的になってはいません。
そのため、サージカルガイドの使用を希望しても、対応している歯科医院が少なく、探すのに苦労する場合があります。

 

サージカルガイドとステントの違い

インプラント治療では、サージカルガイドとステントという2つの器具が用いられることがあります。

サージカルガイドは、患者さんのCTスキャン画像や3D画像をもとに設計され、専用の機械でオーダーメイドで制作されます。
一方で、ステントは主に手作業で作成されることが多く、製作に比較的手間がかからないため費用が安く設定されています。

どちらもインプラント治療の精度を高め、リスクを軽減するうえで役立つ器具ですが、どの方法を選択するかは、患者さんの口内状況、予算、歯科医院の方針などによって異なります。

 

サージカルガイドを使用したインプラント治療の流れ

サージカルガイドを使用したインプラント手術は、まず歯科用CTを使用して患者さんのあごの骨の状態を3次元画像で撮影することから始まります。
得られたデータは、専用のシミュレーションソフトで人工歯根の埋入位置、角度、深さを決定するもととなります。

コンピューター上でのシミュレーションが完了したら、3Dプリンターを用いたサージカルガイドの作成が行われ、それを手術の際に使用します。
手術中は、サージカルガイドに沿ってインプラントを埋入します。

 

当院では、X-Guide(エックスガイド)を使用しております

武蔵小杉の歯医者、武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科でインプラント手術で使用するサージカルガイドの必要性についての解説

X-Guide(エックスガイド)は、アメリカのX-Nav Technologies社が開発したインプラント手術支援用の3Dナビゲーションシステムです。

従来のインプラント治療では、CT画像を元にシミュレーションを行い、サージカルガイドというマウスピース状のガイドを作成して、位置や角度を固定しながら手術を行っていました。
一方、X-Guideはリアルタイムでドリルの位置や角度を3Dでナビゲーションしてくれるため、より柔軟に、そして精密にインプラントを埋入することが可能になります。

まさに「手術中のGPS」のような役割を果たしてくれる最新機器です。

⇒X-Guide(エックスガイド)について

 

まとめ

サージカルガイドの使用には、治療の精度向上や神経・血管の損傷防止、手術時間の短縮、自然な見た目の実現といったメリットがあります。

一方で、コストや治療期間の延長、対応する歯科医院の少なさといったデメリットもあります。
インプラント治療を検討する際には、サージカルガイドの使用有無について事前に確認しておくと、手術に対する不安や心配を減らすことができるでしょう。

 



武蔵小杉ネゴ歯科矯正歯科:https://nego-dental.com/

〒211-0063 神奈川県川崎市中原区小杉町3丁目1−1
電話:00-0000-0000

交通アクセス
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