インプラント
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- STEP 1インプラント相談と基本検査(所要時間:約60分)
- 現在のお悩みや希望を詳しくお伺いし,一人ひとりに適した治療法を提案します。
・パノラマレントゲン撮影
・CT撮影(顎の骨の厚み・神経・血管の位置などを立体的に確認)
・基本検査に基づいた治療プランのご提案(概要)
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- STEP 2精密検査・診断
- さらに詳しく診断を行うために精密な検査を行います。
・口腔内スキャン・型取り
・歯周病や虫歯の有無のチェック
・口腔内写真の撮影
・咬合精密診断(必要な場合は器具の準備のため別日に行う)
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- STEP 3治療計画の立案とご説明
- ・検査に基づいた全顎的な治療プランのご提案。
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- STEP 4前処置(必要に応じて)
- ・全顎的な治療計画に基づいて手術前に必要な治療を行います。
・抜歯(抜歯即時埋入の場合は一次手術と同時に行います)。
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- STEP 5インプラント埋入手術
- インプラントを骨に埋め込む手術を行います。
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- STEP 6治癒期間(骨との結合:オッセオインテグレーション)
- 2~6ヶ月の治癒期間が必要です。手術の内容によって期間が変わります。
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- STEP 7人工の歯の作製
- 必要によって仮歯の作製を行い歯肉に調和した歯を作製します。
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- STEP 8メンテナンス指導と定期メインテナンス(期間はリスク診断に基づく)
- インプラントを長持ちさせるためには適切なホームケアと定期検診が大切です。 当院でしっかりと指導させていただきます。

「手術って聞くと、やっぱりちょっと怖い…」
「本当に安全なのかな? 痛みは? 失敗しないの?」
そんなお気持ちを抱えている方も、きっと多いと思います。
当院では、そのような患者さまの不安を少しでも和らげ、安心して治療に臨んでいただけるよう、丁寧なご説明と、体にやさしく、信頼性の高いインプラント治療を大切にしています。
CTによる精密な診断、最新の手術支援システム「X-Guide(Xガイド)」の全症例導入、そして経験豊富な麻酔医による静脈鎮静法の併用により、「安全性」「快適性」「確実性」のすべてを追求しています。
「やってよかった」と笑顔で言っていただけるインプラント治療を目指し、私たちはひとつひとつの工程を大切にしています。
CTによる三次元画像診断で、より安全なインプラント治療を

インプラント治療では、顎の骨の量や神経の位置などを正確に把握することがとても大切です。
これを怠ると、術中に神経や血管を傷つけてしまうリスクがあります。
当院ではすべてのインプラント治療において、歯科用CTを用いた三次元的な画像診断を行っています。
CT画像では、顎の骨の立体的な形状や密度、重要な神経の走行まで詳細に把握することが可能です。
これにより、患者さま一人ひとりに適した、精度の高い治療計画を立てることができます。
100%:全てのインプラント手術にガイドを使用します

CT画像を活用するだけでなく、全てのインプラント手術に、サージカルガイドを使用しています。
また当院では,最新のインプラント手術ナビゲーションシステム「X-Guide(エックスガイド)」を導入しています。
X-Guideは、インプラントを埋入する位置や角度、深さをリアルタイムに三次元で確認しながら行える革新的なシステムです。
これにより、わずかなズレもなく、理想的な位置にインプラントを埋め込むことが可能になります。
精度が高まることで、手術時間の短縮、術後の腫れや痛みの軽減、さらにはインプラントの長期的な成功率の向上にもつながります。
静脈鎮静法で、手術中もリラックス

「インプラントは怖そう…」
「手術って聞くと不安になる」
そう感じる方も多いかもしれません。
特に、過去の治療経験から歯科治療に対して苦手意識のある方や、嘔吐反射が強い方には、治療のストレスが大きなハードルになります。
そこで当院では、患者さまができるだけリラックスした状態で治療を受けていただけるよう「静脈鎮静法(IV sedation)」を導入しています。
静脈鎮静法とは、腕の静脈に点滴で鎮静薬を投与し、うとうととした半分眠っているような状態をつくる方法です。
全身麻酔とは異なり、意識はありながらも不安や緊張が和らぎ、痛みや恐怖をほとんど感じずに治療を受けることができます。
手術中の音や振動も気にならず、処置が終わった後は「いつの間にか終わっていた」という方も多くいらっしゃいます。
当院では、静脈鎮静法を行う際には、麻酔に熟練した医師が全身状態をモニターで管理しながら、安全に投与量や状態を調整します。
心拍や血圧、呼吸なども常にチェックしており、安心して治療に臨んでいただけます。
また、術後はしばらく院内で安静に過ごしていただき、回復を見届けたうえでご帰宅いただく流れとなります(※車の運転は当日控えていただく必要があります)。
「インプラント手術が不安でなかなか踏み切れない」という方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
静脈鎮静法を併用することで、手術のストレスを大幅に軽減し、安心して治療に臨んでいただけます。
安心の保証制度
「せっかく高額なインプラント治療を受けるのだから、保証がしっかりしているところがいい」
そんなお気持ちにお応えするため、当院では以下の保証期間を設けています。
インプラント体(人工歯根):10年保証
アバットメント・上部構造(被せ物):5年保証
治療後も定期的なメンテナンスを受けていただくことが条件ですが、長く安心して使っていただける体制を整えています。
徹底した感染対策:安全・清潔な環境づくり

インプラント治療が失敗してしまう原因の一つに、「インプラント感染症」が挙げられます。
インプラント感染症の原因としては、インプラント手術後のケア不足や患者様の身体の免疫力の低下など、患者様ご自身の問題によるものもありますが、インプラント手術中の歯科医院の衛生管理が不十分であるために引き起こされるものもあります。
衛星管理が不十分な器具や材料を使用していたり、空気中にほこりや細菌が舞っている状態でインプラント手術を行ってしまうと、インプラント感染症の原因となるのです。
当院では、以下のような感染対策を徹底しています。
世界最高基準「クラスB」滅菌器による器具の滅菌
完全個室の診療室での手術
滅菌パックの使用と使い捨て用品の徹底
スタッフ全員による徹底した衛生管理
院内感染のリスクを限りなくゼロに近づけています。
患者さまが安心して治療に臨めるよう、万全の体制を整えています。
骨が少ない方も、あきらめないでください
「骨が少ないから、インプラントは無理」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当院では、顎の骨が不足している方にも対応できるよう、さまざまな骨を増やすための療法を行っています。
GBR法(骨誘導再生法)
GBR法(Guided Bone Regeneration)は、骨の厚みや高さが不足している部位に対して、人工骨や自家骨(ご自身の骨)を用いて骨の再生を促す治療法です。
インプラントを適切な位置に安定して埋入するには、ある程度の骨のボリュームが必要ですが、歯を失ってから時間が経つと、顎の骨が徐々に痩せてしまうことがあります。
そこでGBR法を用いることで、骨の再生を促し、インプラントがしっかりと固定される土台を作ることができます。
具体的には、骨が不足している部分に骨補填材を入れ、それをメンブレン(人工膜)で覆い、骨の成長を妨げる軟組織の侵入を防ぎながら、骨の再生を待ちます。
当院では、インプラント手術と同時に行うケースと、骨の再生を待ってから改めてインプラントを行うケースがあります。
CTを活用して、適切なタイミングと方法を見極め、安全に施術いたします。

ソケットリフト法とは
ソケットリフト法は、上顎の奥歯部分にインプラントを埋入したいけれども、骨の高さがやや不足している場合に行われる骨造成法です。
特に、上顎の奥には「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞があり、骨が薄くなることがよくあります。
ソケットリフト法では、インプラントを埋入する穴(ソケット)から専用の器具を使って、上顎洞の底を押し上げ、その下に人工骨などを入れて骨の高さを確保します。
この方法のメリットは、比較的低侵襲で、手術時間も短く、インプラントを同時に埋入できる可能性が高いという点です。
術後の腫れや痛みも少ないことから、患者さまの身体的負担も軽減されます。
当院では、CTによる事前診断で骨の高さを正確に計測し、ソケットリフトが適応かどうかを見極めたうえで、安全に行っております。

サイナスリフト法とは
サイナスリフト法は、ソケットリフトでは対応できないほど骨の高さが極端に不足している上顎奥歯のインプラント治療に用いられる方法です。
骨の高さが5mm未満の場合などに適応されることが多く、上顎洞の側面(頬側)からアプローチし、粘膜を慎重に持ち上げて人工骨を挿入し、十分な骨の量を確保します。
この処置により、将来的にインプラントが安定するだけの骨の土台ができるのです。
サイナスリフトは骨造成量が多くなる分、手術の難易度が高く、感染リスクも高まるため、経験豊富な歯科医師による緻密な診断と丁寧な施術が必要不可欠です。当院では、術前にCTで骨の厚みや上顎洞の形を立体的に確認し、X-Guideを使って高精度に処置を進めます。
術後は既存骨厚みによっての成熟を数ヶ月待ってから、インプラントを安全に埋入する場合とサイナスリフトと同時にインプラントを埋入する場合があります。

CTG(結合組織移植術)とは

CTG(Connective Tissue Graft)とは、歯ぐき(歯肉)のボリュームが不足している部分に対して、上あごの内側から結合組織を採取し、移植することで歯ぐきを厚くする手術です。
特にインプラント周囲の歯肉が薄い場合、見た目が不自然になったり、炎症や歯周病にかかりやすくなったりするリスクがあります。
CTGを行うことで、インプラントの周囲に厚くて丈夫な歯肉を確保でき、見た目の自然さだけでなく、長期的な清掃性や安定性も期待できます。
たとえば、歯ぐきが下がってインプラントの金属が見えてしまっているようなケースでも、CTGを行えば審美的な回復が期待できます。
手術は局所麻酔で行い、術後は多少の腫れや違和感があるものの、通常1週間程度で回復します。
見た目の美しさと健康的な状態を両立させるために、当院でも積極的に導入しています。
FGG(遊離歯肉移植術)とは
FGG(Free Gingival Graft)は、主にインプラント周囲に角化歯肉(硬くて動かない歯ぐき)が足りない場合に行う手術です。
角化歯肉が少ないと、ブラッシングの際に痛みを感じたり、汚れがたまりやすくなって炎症を起こすリスクが高くなります。
FGGでは、主に上あごの口蓋(こうがい:上あごの内側)から必要な大きさの歯肉を採取し、それをインプラントの周囲に移植します。
これにより、しっかりとした厚みと硬さのある歯ぐきを得ることができ、インプラントの周囲が清掃しやすくなるだけでなく、長期的な安定性も向上します。
FGGは見た目の美しさを求めるというよりは、「インプラントを長持ちさせるための土台を整える」目的の手術です。
当院では、術前の診断からデザイン・移植・縫合に至るまで丁寧に行い、機能的で健康的な歯ぐきづくりをサポートしています。
抜歯即時埋入

「抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)」とは、虫歯や歯周病などで抜歯が必要になった際に、歯を抜いたその日のうちにインプラントを埋め込む治療法です。
通常のインプラント治療では、抜歯後に歯ぐきや骨が治るのを数ヶ月待ってから手術を行いますが、抜歯即時埋入ではこの待機期間が不要になります。
抜歯即時埋入のメリット
治療期間の短縮
骨の治癒を待つ必要がないため、従来の方法に比べて治療全体の期間を大きく短縮できます。
外科手術の回数が少ない
抜歯とインプラント埋入を同日に行うため、手術の回数や通院回数が減ります。
審美性の維持
前歯など目立つ部位の場合、歯ぐきや骨の変化を最小限に抑えられ、自然な見た目を保ちやすくなります。
骨の吸収を抑える
抜歯直後にインプラントを入れることで、骨が痩せてしまう(骨吸収)リスクを軽減できます。
抜歯する部位の状態(骨の量・感染の有無など)によっては、即時埋入ができない場合があります。
当院ではCT検査などの詳細な診査をもとに、患者さま一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。
インプラント治療後も大切なのは「メンテナンス」

インプラントは「入れて終わり」の治療ではありません。
むしろ、治療後のメンテナンスが成功の鍵を握っています。
天然の歯と同じように、インプラント周囲にも汚れがたまり、炎症が起こることがあります(インプラント周囲炎)。
そのため、定期的なクリーニングや噛み合わせのチェック、CTによる経過観察が欠かせません。
当院では、インプラント治療後も担当衛生士による丁寧なメンテナンス体制を整えており、長期的な安定と快適さをサポートしています。